時間走行について
時間走行とは、ある区間の移動に対して指定時間で走行するものを指します。以下を参考にしてください。
指示例
A CPからの指示速度は25km/hとする
PC1からPC2まで10分で走行とする←時間走行区間
PC2からの指示速度は20km/hとする
PC2の先1.000kmまでノーチェックポイント区間とする
この場合、各地点に行くまではそれぞれの区間の距離が不明となります。そこで、処理の仕方は以下の通り行います。
A CPからPC1地点までの距離を計測する。
A CP~PC1地点間の所要時間を以下の通り算出する。 A CP~PC1の区間距離(km)÷ A CPからの指示速度(km/h)
A CPの通過時刻(CPカード記載時刻)に2で算出した所要時間を加えた時刻がPC1地点の正解通過時刻となる。※関東デイラリーシリーズはCPの通過時刻+1分が加算となりますので、忘れないようにしましょう。
PC1の正解通過時刻に指示された時間走行区間PC1~PC2の走行時間を加算する。これがPC2の正解通過時刻とる。
PC2の正解通過時刻を基準として再び指示速度に基づき走行する。
となります。
なお、時間走行区間は、一定区間を決められた時間で走行するという指示のため、指示速度走行区間と異なり、時間走行区間内は一定の速度で走る必要はありません。そのため時間走行区間内についてはCPが設定されることはありませんので、安全運転で速やかに時間走行区間の終了地点(上記例のPC2)まで移動して、競技を継続しましょう。
問題:上記の指示例について、
A CPの通過時刻(CPカード記載時刻) :10時01分30秒
A CP~PC1を走行した結果 :2.500km
だった場合のPC2とPC2の先1.000km(ノーチェックポイント区間終了地点)の正
解通過時刻は、それぞれ何時何分何秒でようか?
A CP~PC1の所要時間=2.500(km) ÷ 25(km/h)= 0.1(時間)→ 6分00秒
PC1の正解通過時刻=10時01分30秒+6分00秒+1分00秒=10時08分30秒
PC2の正解通過時刻=10時08分30秒+10分00秒=10時18分30秒
PC2の先1.000km地点の正解通過時刻を求めるには、まずPC2~1.000km地点までの所要時間を求めます→1.000(km)÷ 20(km/h)=0.05(時間)→ 3分00秒
PC2の先1.000km地点の正解通過時刻=
10時18分30秒(PC2の正解通過時刻)+3分00秒 = 10時21分30秒
となります。PC1~PC2の先1.000kmまではCPは無い(時間走行区間及びノーチェックポイント区間)なので、安全運転で速やかにノーチェックポイント区間の終了地点まで移動します。
そして、上記で計算したように10時21分30秒になったら、再び指示速度に則り走行を開始しましょう。